バリトンサックスでの《ワルツ形式によるカプリス》(講師演奏)

この5〜7日の長野滞在中、レッスンの空き時間にバリトンサックスでの演奏を収録し、YouTubeに公開しました。

曲はフランスの作曲家、P.ボノーの《ワルツ形式によるカプリス》、サクソフォンのための無伴奏作品です。お洒落なワルツの3拍子をベースにしながら、サクソフォンの音域を下から上まで余すところなく使って、跳躍・分散和音・半音階と、超絶技巧と共に駆け回ります。

難曲ではありますが、無伴奏の名曲で、私もアルトでは何度も演奏をしてきました。ただ、一般的にアルトよりも細かなコントロールの難しいバリトンではさらに難易度倍増。なのでアルト以外で演奏される機会は少なく、私もこれまで幾度となくバリトンで挑戦してみようと思いながら、途中で放り出していました(本番がないと根気って続かないのです)。

ただ、今のコロナ禍でレッスンの空き時間など、ふらっと外に出歩くのも躊躇する中なので、この機会に空き時間で収録するという目標を立てよう!と思いつきました。そして先月、ちょくちょく練習をして、いざ収録です。

Huitが録音ブースに早変わり。数テイク収録した後に、マイクが動作していないことに気がついたり、宅録あるあるのミスもありましたが、なんとか超絶技巧の5分少々を、吹き切り撮り終えることができました。

とは言え、プレイバックを聴いてみると、残響が全くない上に、狭い部屋での低音楽器は音がこもって聴き映えが悪く、音抜けを良くしてあげるために、PCでイコライザーなどを操作して調整してあげなければいけません。この部屋でこの設備で収録をするのは初めてだったので、一晩色々試行錯誤をして、なんとか音に軽くお化粧をして、完成させることができました。

完成した演奏が、こちら。

頑張りました。ぜひお聴きいただけたら幸いです。一般的なアルトサックスでの演奏と聴き比べるのも面白いかもしれません。

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