クリスマスコンサートに向けて

サクソフォーン四重奏で聴くクリスマスコンサート2021〜サクソフォーンで想う心の旅路」の公演まで、1週間を切りました。

今から5年前、2016年12月に第1回を開催したこのコンサート。その時は1回こっきりのコンサートと思っていましたが、おかげさまでご好評いただき、2020年はコロナ禍の対応で休止したものの、今回第5回目を迎えることとなりました。この積み重ねと、お聴きいただいた皆様の応援が、私が神奈川に住みながらも、スタジオHuitをはじめ、地元でも色々な活動ができる後押しにもなっています。このコンサートシリーズは、私にとっての大切なライフワークと言っても良いかもしれません。

さて今回のカルテットは、長野県出身や縁を持つメンバー。皆、音大や門下での私の後輩、素敵なプレイヤー達です。

11月24日と28日に都内でリハーサルを行いました。晴天に恵まれ(もちろん屋内でのリハーサルなので関係ないけど)、窓からは遠くに富士山も望むことができました。「旅」をテーマにした今回のコンサートにぴったりの天気!

今回のプログラムは、クラシックの名曲から、旅をテーマに日本各地にまつわる様々な曲まで、幅広くお楽しみいただきます。中でも私のイチオシは《浪漫鉄道》。この曲は旧国鉄が分割民営化された翌々年、JR九州が歌詞を社内公募、作曲はJ-POP界の大御所、鈴木キサブロー氏に委嘱され、JR九州の「社歌」として生まれました。
…クリスマスコンサート(しかも長野市の)で、JR九州の社歌?と、少なくない人が疑問を抱くかもしれません。でも実はこの曲、鉄道ファンの中では特に人気の高い名曲なのです!鉄道ファン歴が長い人はみんな歌える、鉄道ファンがカラオケに行くと必ず歌う(カラオケに入っている)と言われているのがこの曲。今回のクリスマスコンサートのテーマを「旅」にしたのも、普通の社歌と言うにはとても爽やかでカッコイイこの名曲を、サックス四重奏にしたら素敵になるのではないか、という期待もありました。そして今回の公演のために私自身の手でアレンジをさせていただきました。今回がサクソフォーン四重奏編曲版の初演となります。

編曲にあたっては、この曲の著作権者で作曲者の鈴木氏と鈴木氏の事務所から、サクソフォーン四重奏への編曲の許諾をいただくと共に、「このようなご時世だからこそ、多くの方に音楽で楽しんでいただけたら嬉しい」というお言葉もいただきました。
今回演奏するカルテットのメンバーからの評判も上々のこの曲。もちろんこのほかにも、様々な素敵な名曲を取り揃えています。音楽と旅の素晴らしい世界を、たくさんの方にお楽しみいただけたらと思います。

公演の詳細については、こちらもご覧ください。

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