オーケストラと善光寺御開帳

ひさしぶりに、長野に1週間にわたって滞在していました。

今回の滞在の主目的は、長野ゆかりのプロ奏者によるオーケストラ、ensembleNOVAさんの4月29日の長野市芸術館での公演に参加させていただくためのものでした。

今回のプログラムに入っていたラヴェル作曲のボレロの編成には、ソプラノサクソフォンとテナーサクソフォンが入っています。サクソフォンはオーケストラの通常編成には含まれない楽器のため、こうしてサクソフォンが用いられる曲がオーケストラで演奏される時には、サクソフォン奏者がエキストラとして呼ばれます。今回、私はソプラノサクソフォンを担当しました。

指揮は巨匠、ユベール・スダーン氏。マエストロの非常に繊細な要求に学び・鍛えられて、素敵な本番を迎えることができました。オーケストラのメンバーも、私が中高生の頃から憧れている演奏家の方々と、同世代の尊敬する演奏家たち。そんな素晴らしい皆さまと地元で演奏をご一緒できて、とても幸せなゴールデンウィーク初日でした。

さて、この日のオーケストラのプログラムの中でもサクソフォンの出番はボレロだけ。ですので、リハーサルも参加するのはボレロの時だけ。なのでオーケストラが他の曲のリハーサルをしている間に、私は善光寺の御開帳へ。ゴールデンウィーク直前でまだ平日だったこの日は、善光寺も普段よりは少し混んでいる程度で、ゆっくり回向柱に触れられました。

いつぶりか分からないくらいひさしぶりに、内陣で参拝をし、御戒壇巡りもしました。
ところで、善光寺本堂の前にある回向柱では誰しもが触れて善光寺如来さまとの結縁を願いますが、回向柱はもう一本あります。それは仲見世通りの中程を本堂を正面に見て右に入ったところの世尊院釈迦堂。こちらには重要文化財でもある日本で唯一の等身大の「銅造釈迦涅槃像」が祀られており、こちらのお釈迦様の御手が世尊院の前の回向柱と結ばれています。善光寺の阿弥陀如来が来世を守り、世尊院の釈迦如来が現世を守る仏様とのこと。世尊院のお釈迦さまも、普段は特別拝観日を除いて直接は拝めません。私もご開帳の前にお詣りした時には帳越しに手を合わせましたが、この御開帳期間中は毎日お姿を拝めるようです。皆様も御開帳期間中の参拝の折には、お忘れなきように。

そして参拝のご利益か、参拝の翌日には演奏と指導の依頼を複数いただき、さらにその翌日、無事にオーケストラ公演は終わりました。ご縁に感謝の4月の末になりました。

長野滞在の後半は、Huitでのレッスンをしながら、空き時間はゆっくりと過ごすことができました。次回のHuitでのレッスンを含む長野滞在は、5月下旬の予定です。

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